西门子交流接触器型号:大前研一:新产业革命:中国和印度,经济和政治上意料之外的弱点

来源:百度文库 编辑:九乡新闻网 时间:2024/04/28 14:04:24

文/大前研一

摄影/永井浩

今や世界の生産基地となった中国、ソフトウェアの分野で目覚ましい発展を遂げるインド。この 2 つの大国は安価で豊富、優秀な労働力を武器に、アジア経済の牽引役となった。だが、一方で管理職の経営能力の不足、政治の不安定など、意外な弱点も抱えている。
  

一个是已经成为世界生产基地的中国,另一个是在软件领域取得了惊人发展的印度。这2个大国,以大量的廉价且优秀的劳动力为利器,成为了亚洲经济的火车头。但是,他们在管理人员的管理能力低下,以及政治的不稳定上,却有让人意料之外的弱点。

  
おおまえ?けんいち
     大前研一
マッキンゼー?アンド?カンパニー?インクの日本支社長、アジア太平洋地区会長を経て、大前?アンド?アソシエーツ、ビジネス?ブレークスルーなどの代表を務める。ビジネスブレークスルー大学院学長。「ボーダレス経済学と地域国家論」提唱者。最新著作に『ザ?プロフェッショナル』『私はこうして発想する』。

   先后担任,麦肯锡日本公司的社长和亚太地区会长,大前协会董事,日本BBT大学校长。“无国界经济学和无国界世界”的倡导者。最新著作:《专业主义》《思考的艺术》。


 

         
IT 革命を先導し、21 世紀が始まった当初は圧倒的であったアメリカ経済の存在感は、ネットインフラの拡大による経済のボーダレス化が進む中で、相対的に低下しつつある。
    

引领IT革命,在21世纪的一开始取得了压倒性优势的美国经济,随着由网路基础设施扩大而导致的经济(活动)无国化界的推进,其存在感正在不断减弱。


  
 アメリカ経済と並ぶ一方の極が拡大する EU であり、もう一つが成長するアジア経済圏である。中でも中国とインドは今後、それぞれがアメリカに匹敵する巨大市場となってゆく可能性がある。
  

和美国经济并列一方的是不断扩大的欧盟(EU),另一个是正在成长的亚洲经济圈。其中,中国和印度今后将分别有可能成长为和美国相匹敌的巨大市场。


  
 経済面から見た中国とインドの強みと弱みはどこにあるのだろうか。
  

已从经济层面分析过的中国和印度,他们的强项和弱点在哪里呢?


  
 まず成長著しい中国の強みは器用で豊富な労働力と政治的な安定である。中国の戸籍は都市と農村で峻別され、8 億人の農村住民の低賃金労働によって世界の工場の地位を確立した。かつてヨーロッパ諸国がアジアの植民地やアフリカ人労働力を利用して経済を発展させていったように、アメリカがアフリカから奴隷を移入して安価な労働力を持ったように、中国は自国の農村をいわば都市部の国内植民地としているのだ。
  

首先,获得显著成长的中国的强项是,丰富且具有技能的劳动力,以及政治的稳定。中国的户籍,被严格划分成城市户口和农村户口,8亿人村人口的低廉劳动力成本,确立了中国的世界工厂的地位。欧洲各国曾经利用亚洲殖民地以及亚洲劳动力发展了其经济,美国曾经从非洲引入奴隶作为廉价劳动力。打一个比方来说,中国现在正如这两者,把中国农村当成了其城市的国内殖民地。


  
 このような経済運営では当然、農村住民に不満が溜まるが、中国共産党の統治は安定しており、国民の不満を抑え、今後も成長路線を維持する力を持っている。さらに国民の権利の制限が容易な共産主義の利点を活かし、用地の買収や重点投資によりインフラ整備を計画的に進めている。
  

这样的经济运营(活动)当然让农村居民非常不满。但是,中产党的统治还是很稳定,他压制着国民的不满,拥有着维持其今后成长发展路线的力量。充分利用能够很容易限制国民权力的共产主义的优点,通过土地买卖和重点投资,正在有计划地推进器基础设施建设。


  
 逆に弱点は経営者が不足していることだ。
  

相反,经营层人员的不足倒是他们的弱点。


  
 本来であれば経営者層となるべき40歳以上の世代は共産主義教育の中で育ってきたため、自主性に乏しく、経営能力が欠落している。近年の経済成長で企業の規模が拡大してきたこともあって、管理職以上の経営能力の不足が表面化している。この問題は国有企業ではとりわけ深刻だ。
  

按理说,本应该成为经营层人员的40岁以上的那一代,由于是在共产主义教育中成长的,他们的自主性比较缺乏,经营能力也有所欠缺。在近几年的经济发展中,企业规模不断扩大,管理层人员的经营能力不足越来越明显。这个问题在国企中尤其严重。


  
 この点を補っているのが実は台湾である。およそ 200 万人の台湾出身者が中国各地で活躍している。今や中国の国有企業でも台湾人の部課長は珍しくない。かつては日本の下請け的存在であった台湾企業も、製造だけでなく設計から出荷まで総合的に請け負う EMS (Electronics Manufacturing Service) を展開、生産基地として中国を活用している。OEM だけではなく、設計までやる ODM を器用にこなすようになった。現在、9 万社の台湾企業が大陸で 2000 万人の雇用を創出しているといわれている。
  

实际上弥补这一问题的是台湾。大约有200万台湾出生的人员活跃在中国各地。目前,就是在国企里面,台湾人任部长和课长也不鲜见。曾经承担日本外包业务的台湾企业把中国作为生产基地,不单是制造,从设计到出货,他们把EMS(ElectronicsManufacturing Service)全部独占承包了下来。他们不仅仅从事OEM,还熟练地掌握了从设计开始的ODM。现在,据说9万家台湾公司创造了2000万个工作岗位。


  
 マイクロソフトの Xbox の生産も、初代は電子機器受託生産では世界最大手であるシンガポールのフレクストロニクス?インターナショナルに委託したが、2005 年発売の Xbox360 では台湾のウィストロンを委託先に加えた。このウィストロンは元 ACER の一部が独立したものだが、今では中国の広東省中山市や江蘇省崑山市にある工場で資材調達から出荷までを一貫して行っている。
  

微软Xbox的生产,第一代是委托给电子器械生产领域世界上最大规模的公司—新加坡的flextronics international的。但是,2005年开始销售的Xbox360的委托制造商却加入了台湾的Wistron公司。这个Wistron公司原来是作为ACER的一部分独立存在的,目前在中国的广东省中山市和江苏省昆山市的工厂里,承担了到出货为止的一系列工作。


  
 このように台湾は人材面でも本土と補完関係にあるが、それでも中国における経営者不足の問題は解消しきれていない。
  

台湾人在人才上面,也和台湾本土形成了相互弥补的关系。但是,就算如此,中国经营人员不足问题也没有得到完全的解决。


  
 第二の問題は、一人っ子政策の影響である。現在 25 歳以下の中国の若者は甘やかされて育ち、上の世代のような粘りがない。さらに世継ぎとして男子が強く求められたことから、男性に比べて女性の数が少ない。これが経済成長にどのように影響するかは不明だが、中国社会がかつてどんな国も経験したことのないデモグラフィー (人口統計学) 領域に入りつつあることは確かだ。

第二个问题是,独生子女政策的影响。现在25岁以下的中国年轻人都是被娇惯这长大的,已经没有了上一代人的坚韧不拔的任性。而且,由于大家都想要可以传宗接代的男孩,男性的比例要比女性高。这会给经济成长带来什么样的影响,还不明了。但是,中国社会确实正在进入一个人口统计学上其他国家从未经历过的领域。



(因为我们是世界上最大的民主国家)


 一方のインドでは中国ほど厳しい制限が行われていないため、人口は増加を続けている。ことに15歳から 34 歳までの若年層だけをとれば、5 年後には中国を追い抜いてしまう。この労働力に加え、1 億 2000 万人のミドルクラスが存在し、国内市場が分厚いことが利点だ。
  

另外一方面,由于印度没有实施中国这样严厉的限制措施,人口一直在持续增加。特别是,仅15岁到34岁之间的年轻人,5年内就能超越中国。在这个劳动力之上,还有1亿2000万的中产阶级存在,印度国内市场很广阔是其优点。


  
 インドは英語圏であり、言葉の面でも優位性を持つ。国民性から製造業の労働者よりも、数学や論理力に優れたプログラマー向きの人材が多く、IT 時代に入ってソフトウェア産業の重要性が高まると、欧米からの外注先として脚光を浴びるようになってきた。また医療などの知的産業でも脚光を浴びるようになってきている。

印度属于英语圈的国家,语言方面具有优势。从国民性来看,和制造业的劳动者相比,擅长数学和逻辑,适合做程序员的人才更多。跨入IT时代,软件产业的重要性在不断提高, 作为欧美国家的外包目的地,开始显露头角。另外,就算是医疗等知识产业,也开始显露头角。


 インフォシス、サティアム、IICM、タタといったソフトウェア企業の大手は NASDAQ やニューヨーク証券取引所に上場しており、インド国内ではストックオプションを得たエンジニアたちが次々と豪邸を購入している。

Infosys,Satyam,IICM,塔塔这样的大型软件企业相继在纳斯达克和纽约证券市场上市,在印度国内,获得股票期权的工程师们相继购买了自己的豪宅。


 インドが中国に比べて圧倒的に勝っているのが、経営能力に優れた人材である。
  

印度压倒性地胜过中国的地方是,他们具有优秀经营能力的人才。


  
 インドの最大の輸出産業は「人」である。フォーチュン 500 社に入るアメリカ企業で、副社長クラス以上にインド人がいない会社はほとんどないといわれる。高学歴で優秀な人材が数多く欧米に渡り、海外からの送金が貿易収支の中で大きな比重を占めてきた。これらの人材が母国の経済成長に伴い、U ターンし始めているのだ。生活コストがアメリカの 50 分の 1 といわれるほど安く、帰国すれば豊かな暮らしが期待できることがインセンティブとなっている。
  

印度最大的出口产业是“人”。据说,进入财富500强的美国企业,副社长以上的阶层中没有印度人的企业几乎没有。高学历,且很优秀的人才,大多都去了欧美。来自于海外的汇款占据了其贸易收支中很大的一块份额。随着自己祖国经济的发展,这些人才开始掉头回国。生活成本只有美国50分之一,很便宜。如果回国的话,就能预期过上富裕的生活,是他们的回国诱因。


  
 他方、インド最大の弱点は、実は民主主義だ。これは逆説的に聞こえるかもしれないが、そうではない。選挙のたびに政治家が過大な約束をして、結果的に政治が安定しない。経済発展をしようとすると、反対派の候補者がパソコンが先かパンが先か、とアジる。長く政権を担ってきたインド国民会議派は、経済成長より富の平等な分配を強く打ち出し、国民もこれを支持してきた。その発想の中には、誰かが富を創造しなければ配分するものがない、という現実論が欠如している。90 年代末にヒンドゥ右派を中心とする国民民主連合政権が成立、ヴァジパイ首相の下で規制緩和と市場開放が進められ、初めて経済が順調な成長を見せ始めた。ところが成長の恩恵に与れない貧困層が急激な経済発展に反発し、2004 年には再び富の分配を標榜した国民会議派が選挙で勝利した。

另外一方面,印度最大的弱点其实是他的民主主义。听起来,还以为是我说反了,但是,我并没有说反。每当选举,政治家们总是过度承诺,结果导致政治上的不稳定。就算是想发展经济,反对党也总会不断鼓动,是计算机优先呢,还是,箱包优先呢(译者:意即,反对党不断干扰政府决策)。长时间占据政权的印度大国民党,和经济成长相比,更加强烈关注财富的平均分配,国民们也支持这个。在他们的理论中,没有不劳者无收获的理论。90年代末,成立了以右派为中心的国民民主联合政权,在瓦杰帕伊首相的领导下,放松限制和开发市场得到了推进,经济第一次开始显现顺利的成长。但是,没有享受到经济成长好处的贫困人口开始反对经济的急剧成长。2004年,标榜财富分配的国民议会派再次获得了选举的胜利。


 経済成長の過程で貧富の差がある程度拡大することは避けられないが、中国と異なり民主主義国のインドでは、貧困層の不満が募れば政権が替わる。世界最大の民主主義国家を自負するインドだが、皮肉にもそのことが一貫した経済政策を維持することを困難にする可能性を含んでいるのだ。
  

在经济成长的过程中,贫富的差距在某种程度上的扩大是无法避免的。和中国不同的民主主义的印度,只要招致了贫困人口的不满,政权就会发生更替。虽然自称是世界上最大的民主国家,但是,讽刺的是,其中也包含了难于贯彻其经济政策的可能性。